施設の紹介
旧東田川電気事業組合倉庫
明治末から計画された郡営電気事業が大正15年に組合運営に変わった後に建築されました。倉庫の構造形式は、土蔵造、2階建、切妻造、桟瓦葺。細部に凝った所があり、また、外壁や階段親柱に採用された特徴のある幾何学的意匠は、1920年代に西洋で先進的だった意匠を積極的に採り入れたもので、電気事業組合の先駆性を表現しています。
現在は管理棟・展示室として活用しています。
展示物紹介
1F 象ギャラリー
- 竹内コレクション「象ギャラリ-」
旧藤島町の名誉町民である故竹内啓治氏が永年に渡って収集され、平成6年の町村合併40周年にあたり旧藤島町に寄贈されたものです。
氏が関西実業界の第一線で活躍されるかたわら世界各国を歴訪された際に収集された象の美術工芸品は膨大な数に上り、その種類や民族色も多彩で、国内でも類を見ない珍しいテ-マコレクションです。
2F 藤島町の歴史
- 独木舟 <山形県指定文化財>
全長:14.05m、幅:1.24m
藤島地域の代表的出土品です。現存の独木舟の中では日本最大といわれています。
- 硬玉類 <山形県指定文化財>
藤島地域に隣接する羽黒町玉川遺跡の出土品です。
- 緑釉劃花紋大盤破片
<鶴岡市指定文化財>
出土場所である平形遺跡は豪族の大きな屋敷跡で、この破片は中国の宋時代(13世紀頃)の焼物です。
- 縄文土器片(管理棟2階に常設展示)
土器の破片と言っても、文様が、はっきりと見えます。注ぎ口の付いた器など、全体の形を想像してみるのも楽しいこの模様。玉川遺跡のものか郷ノ浜遺跡辺りのものか、はっきりしませんが、作り手のセンス、遊び心が感じられます。
- 藤島城復元模型
藤島地区中町の八幡神社は南北朝時代初期(1330~40年)に築城された藤島城の跡地である。城主、土佐林氏に始まり、出羽国司葉室光顕、そして武藤氏の配下となる。その後、新関因幡守が城主となるが1615年、一国一城令によりこの城も取り壊しとなる。歴代の城主、主な歴史がこの模型とともに掲示されているので、あわせてご覧ください。